真珠を購入する際に注意したいポイントを紹介！

真珠は美しさと高級感があり、多くの人々に人気のある宝石です。しかし、真珠の品質を極める要素や、販売店の選び方など、購入にはいくつかのポイントに注意する必要があります。この記事では、真珠を購入する際に注意したいポイントについて詳しく解説しているので、参考にしてください。

真珠の品質と評価基準

真珠を購入する際には、品質と評価基準について理解することが重要です。真珠の品質に影響を与える要素と、その評価基準について確認していきましょう。

まず、真珠の品質は大きさだけで決まるわけではありません。小さくても品質の高い真珠は、大きくて品質の低い真珠よりも価値があります。真珠にある突起や肌荒れなどは傷と呼ばれ、価値が下がります。これらの傷は真珠が生まれた時から存在するものであり、製品化された後にできたものではありません。品質の高い真珠は、傷が少ないものです。

形も真珠の品質に関わる要素です。真珠の形は楕円形などさまざまですが、形が整っていて丸みがある真珠ほど品質が高いとされています。形が歪んでいたりいびつだったりする真珠は、品質が低いとみなされます。

また、真珠の色も品質を評価する要素です。真珠の色は、実体色と干渉色によって形成されます。実体色は大まかな色合いを決める要素であり、干渉色がアクセントです。

さらに、真珠の核を包む真珠層の巻きも品質に影響します。巻きとは、真珠層が核の上に時間をかけて巻き付いていったもので、巻きが薄いと真珠の輝きが損なわれる可能性があります。

真珠が美しく輝くためには、巻きが0.3mm以上あることが望ましいです。ただし、巻きが厚すぎても品質がよくなるわけではありません。

巻きの質も重要であり、整然と重なり合っていることで、美しいテリを生み出します。テリは真珠で最も重視される要素であり、傷のなさや形よりも重要視されます。

以上のように、真珠を選ぶ際には、品質の基準を把握しておくことが重要です。これらのポイントを頭に入れ、品質のよい真珠を選びましょう。

偽物と本物の見分け方

偽物の種類と特徴

基本的に、安く売っている真珠の多くは偽物です。それなりの値段で売っているもののなかにも偽物は存在します。また、同じ偽物でも種類によって違いがあるため、本物を見分ける前に種類・特徴をきちんと理解しておきましょう。

プラスチックパール

お土産物でよく使われているものがプラスチックパールです。文字どおりプラスチックで作られており、価格もほかの真珠に比べて安くなります。
プラスチック核にパールエッセンスを吹きつけるだけでかんたんに作れるので、ほかの種類と比べて見分けがつきやすいでしょう。見た目でわからない方は、手に取ったときの重量で判断してみてください。プラスチックなので重くありません。

貝パール

次に貝パールです。「マジョリカパール」とも呼ばれており、淡水核にパールエッセンスを吹きつけて作られます。偽物のなかでは比較的高価なため、一見すると本物のパールと見間違えやすく、重量も本物と同じくらいの重さになります。

サトウパール

サトウパールは、いわゆる人工パールです。「第三の真珠」とうたわれているものはほとんどがこの真珠になります。ほかの偽物より本物に近く、本物と同等の価格で販売されているケースも少なくありません。とはいえ、あくまで偽物なので、見分けにくいという方は、温度や穴口、擦ったときの感触などで確認してみてください。

本物を見分けるのは？

本物の真珠の見分け方は、感覚で判断することが多いため、素人だとわかりにくい場合があります。ここでは、よく採用されている見分け方について紹介します。ぜひ、自分に合った方法を見つけてみてください。

温度

手で触れたときにひんやりと冷たい場合は、本物の真珠になります。偽物はプラスチックや人工物で作られていることが多いため、基本的に生ぬるく感じます。
ただし、本物は熱伝導率が高いため、何度も触っていると徐々に体温で暖かくなってきます。そのため、あくまで触った瞬間の温度で判断します。

真珠の穴口

ネックレスの紐をとおすための穴口でも判断できます。基本的に本物は断面が直線的できれいにあいていますが、偽物はデコボコしているのが特徴です。

擦ったときの感触

温度や穴口ではわかりにくいという方は、真珠を擦ったときの感触でも判断できます。本物は少しザラッとしており、偽物はつるんとしています。パールエッセンスを吹きつけて作られているため、たとえ本物に近い見た目でも擦ると違いが一目瞭然です。

傷・色・形がさまざま

もちろん、真珠の表情にも大きな違いがあります。表情とは、傷や・色・形などのことをいいます。とくにアクセサリーはわかりやすく、一つひとつに個性がある本物に対し、偽物はすべて同じものに見えます。

重みがある

もったときの感触や重さも、まったく異なります。本物はしっかりとした重みがありますが、偽物は軽く感じるものがほとんどです。ただし、貝パールは本物に近い重量があるため、重さだけで判断してしまうと偽物を購入してしまう恐れがあります。
また、もったときの感覚は個人差もありますから、ほかの方法と照らし合わせながら見分けてみてください。プラスチックパールは一番軽いため、素人でもすぐにわかるでしょう。

真珠の種類と由来

真珠は宝石のなかでも珍しい、生物が作り出す特徴的な宝石です。その種類や由来について理解することは、真珠を購入する際に重要です。真珠の主な種類とその由来について確認していきましょう。

アコヤ真珠は最もポピュラーな真珠のひとつで、きめ細かいテリが特徴です。その美しさから、とくにフォーマルな場にふさわしいアイテムとして重宝されています。

淡水真珠は中国を中心に生産される真珠で、比較的安価なものが多いです。かつては品質にばらつきがありましたが、最近ではきれいな淡水真珠も増えてきています。

白蝶真珠は、10mm以上の大きな真珠で、主にタイなどで生産されている真珠です。鏡のような光沢が特徴で、その大きさと派手さから、パーティーやイベントなど、華やかな場にふさわしい真珠とされています。

黒蝶真珠は、タヒチなどで生産される黒い真珠です。10mm以上のものが多く、アコヤ真珠では得られない美しい黒色が特徴です。その独特な魅力から、高級感を求める人々に人気があります。

一方、貝パール、花珠貝パール、コットンパールなどは人工的に作られたものであり、真珠ではありません。これらの人工品と真珠を区別することが重要です。真珠を選ぶ際には、その種類と由来を確認し、自分の好みや用途に合った真珠を選ぶことが大切です。

信頼性のある販売元の選択

真珠を購入する際には、信頼できる販売元を選ぶことが重要です。各販売元の特徴と、注意すべきポイントについて確認していきましょう。

宝飾ブランドの販売店では、圧倒的な安心感があります。品質の管理が徹底されており、粗悪な品物を買わされる心配はありません。ただし、宝飾ブランドの真珠は一般的に高額な傾向があります。

デパートや百貨店も、真珠の購入におすすめの場所です。これらの店舗では、バイヤーの審査を通過した品質の高い真珠が扱われています。ただし、価格がやや高くなる傾向があるため、価格と品質をよく考慮して購入する必要があります。

街の宝石店やショッピングセンターの宝石店は、アットホームな雰囲気で気軽に相談できるのがメリットです。ただし、在庫が少なく、選択肢が限られるので、気に入った真珠が購入できない可能性が高くなります。

一方で、展示即売会での購入は注意が必要です。展示会では多くのメーカーが商品を持ち込むため品数は豊富ですが、強引な販売やアフターメンテナンス不足が問題となることがあります。また、会場や主催者の経費や手数料が価格に上乗せされるため、割高になる傾向があります。

インターネット専門店は、実物を見られないうえに、リアルタイムでやり取りできないため、顧客対応が十分ではありません。しかし、価格が驚くほど安いことがあり、購入に魅力を感じる人もいるでしょう。こうした場合は、店舗情報を確認し、実店舗を展開している店舗ならば、ある程度の安心感が得られるでしょう。

真珠を購入する際には、信頼できる販売店を選びましょう。値段の安さや手軽さだけで選ぶと、粗悪な真珠を買わされてしまいます。決して安い買い物ではないため、値段は多少高くても、信頼できる販売店で購入することをおすすめします。

まとめ

真珠を購入する際には、販売店の選択と品質の見極めに注意が必要です。宝石店の評判や信頼性を確認し、信頼できる販売元から購入することが大切です。価格は高くなる傾向にありますが、信頼性が高いため、宝飾ブランドの販売店やデパート、百貨店などで購入することをおすすめします。

形状、光沢、色、サイズなどの品質を踏まえて、自分に合った美しい真珠を選びましょう。