ルビーの特徴やパワーストーンとしての意味について解説

ルビーは、鮮やかな赤色をまとう魅力的な宝石です。宝石としての価値も非常に高く、質のいいルビーは市場で高値で取引されています。今回は、ルビーの宝石としての特徴や、パワーストーンとして期待できるとされる効果について解説をします。管理方法もあわせて紹介するので、ルビーについて気になっている人の参考になれば幸いです。

ルビーの特徴

ルビーは、その鮮やかな赤色が特徴的な宝石で、酸化アルミニウムの結晶からなる鉱物・コランダムの一種です。

ルビーとサファイアは同じコランダムに属しますが、色の違いは含まれる不純物の違いによって生じます。とくにルビーはクロムを含むことで赤くなります。ダイヤモンドに次いで硬い宝石であり、耐久性が高いためジュエリーとしても人気です。

名前の意味・歴史的背景

ルビーという名前は、ラテン語のルベウスに由来しており、これは赤を意味します。

宝石のもつ色にちなんでこの名が付けられたと考えられていますが、実際にルビーと呼ばれるようになったのは中世からです。しかし、ルビー自体はそれ以前から知られており、古代ギリシャでは石炭を意味する言葉で呼ばれていました。

さらに、インド最古の文献であるリグ・ヴェーダにもルビーについての記述が見られ、インドでは古くから存在していたことがわかります。また、インドではルビーの粉末が薬として用いられていたことがあり、アラビアやペルシャでもルビーには病気を治す力があると信じられていました。

また、ルビーには情熱、純愛、勝利といった宝石言葉があり、これらの意味はその鮮やかな赤色や歴史的な背景と密接に結びついています。情熱的で力強いエネルギーを象徴するルビーは、古くから人々に愛され、その美しさと力強さが信仰や文化においても重要な役割を果たしてきました。

宝石としての価値だけでなく、精神的な意味でもルビーは深い影響をもつ存在といえます。

ルビーの色とパワーストーンとしての効果

ルビーはその特徴的な赤色で知られていますが、赤色にもさまざまなバリエーションがあります。

ルビーの色は、一般的に透明度と内包物の量によって評価が分かれます。高評価のルビーは透明度が高く、内包物が少ないものです。このため、宝石としての価値が高くなります。一方、内包物が多くて不透明なものは評価が低くなります。

ルビーの色の濃さはクロムの含有量によって変わる

ルビーの赤色の濃淡は、コランダムに含まれるクロムの量によって変わります。

クロムが1%程度含まれていると、ルビーは濃い赤色になります。クロムの量が少ないと、色が薄くなり、ピンクに近い発色になりやすいです。一方、クロムの量が多すぎると、ルビーは黒に近い色合いになります。黒に近い色合いになると、ルビーとしての価値が下がる場合もあります。

パワーストーンとしての効果

古くからルビーは人々を惹きつけてきた宝石であり、パワーストーンとしての効果も信じられています。

赤い色は血液を連想させるため、健康を保つためのお守りとして身に付けることが多いです。また、ルビーは集中力を高める効果があるともいわれています。赤色が情熱やエネルギーを象徴するため、純粋な愛の情熱を育むために使用される場合もあります。

ルビーの管理方法

ルビーのモース硬度は9で、ダイヤモンドに次ぐ硬さをもっています。

そのため、ルビー自体には傷が付きにくくジュエリーに適しています。しかし、ルビージュエリーの美しさを保つためには、適切なお手入れと保管方法が重要です。

お手入れの方法

ルビーのジュエリーをお手入れする際は、まず柔らかい布で優しく拭くことが推奨されます。

この方法を用いることで、日常的な汚れやほこりを取り除けます。もし汚れがひどい場合には、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、柔らかいブラシを使って優しく洗うと効果的です。ブラシはやわらかいものを選び、ルビーの表面を傷めないように注意してください。

洗剤で汚れを落とした後は、十分にすすいでから水気をしっかり拭き取ることが大切です。また、ルビーの内部には内包物やヒビが含まれている場合もあり、これらが割れる可能性があります。そのため、超音波洗浄機の使用は避けた方が良いです。

ルビーの保管方法

ルビーを保管する際には、専用のケースを使用し、ひとつずつ個別に保管することが推奨されます。

複数の宝石を同じケースに入れておくと、互いに擦れ合って傷が付く恐れがあります。さらに、直射日光が当たらない場所で保管することも重要です。直射日光に長時間さらされると、ルビーの色が褪せる可能性があります。

まとめ

ルビーは、その鮮やかな赤色と高い硬度で宝石としての価値が非常に高い魅力的な宝石です。ルビーはコランダムの一種で、クロムによって赤色が生まれます。ダイヤモンドに次ぐ硬度をもち、耐久性が高いためジュエリーに最適です。パワーストーンとしては、情熱やエネルギーを象徴し、健康や集中力の向上に寄与するとされています。適切なお手入れには、柔らかい布や中性洗剤を使用し、保管時には専用ケースに入れ、直射日光を避けることが大切です。ルビーの美しさと力強さを保ちつつ、そのパワーを最大限に活かすための管理方法を知って、長く楽しんでください。